Instagram Storiesの広告活用について
8月に入って間もないですが、今月はInstagram関連のニュースが多く取り上げられていましたね。アップデート情報から深キョンが公式投稿を始めたニュースまで、日に日にInstagramへの注目度が上がってきている印象です。
その中でも特に動きがあったのはSnapchatを完全に意識した、Stories機能の拡張情報でしょう。
「ユーザーサイド」「広告主サイド」から、Instagramで実装することのメリットを考察してみようと思います。
参考記事:Instagram、Storiesをリリース―24時間後に消えるスライド共有は「Snapchatのフォーマット」とCEO認める(Tech Crunch:http://qq2q.biz/xERp)
InstagramにSnapchat同様の24時間で自動消失する動画メッセージ機能が拡充されました。各方面で「Snapchatのパクリだ!」という声も上がっておりますが、個人的には素晴らしい決断だと思っております。
可処分所得時間の取り合いを、Snapchatがまだ爆発的な伸びを見せる前のタイミングで取りこんでしまおうというスピード感、InstagramCEOビン・シスストロムによるSnapchatを称賛した上での実装に対するコメントなど、ウィナー テイクス オールの法則にのっとった動きかと思います。
欧米ではすでにSnapchatは盛り上がっている様子ですが、日本ではまだ最盛期を迎える前の、10代のネイティブスマホユーザーがちょこちょこ使い始めた段階です。「Instagramで全部できるじゃん!」と気付いた瞬間、一気にSnapchatユーザーを取り込む流れになるかと思います。また、Instagramだけではなく親元となるFacebookでもカナダ・ブラジルでのメッセージ自動消失機能のテストマーケティングを行っているようです。(CIO:http://qq2q.biz/xERR)
【ユーザー面】
この実装によりInstagramの弱みとしていた「飾らない日常」に対する投稿が可能となり、アプリ内の滞在時間が伸びる傾向が見られるかと思います。
機能面に関しても、高クオリティのフィルター機能を残しつつ、ユーザーがSnapchatに求めていた自動消失機能や落書き機能も申し分なく、Instagramユーザーのスムーズな併用が見てとれます。
また、通常フィードと違う面での露出を実装している部分にも工夫が見られます。Instagramのフィード上部に掲載されることで視認性が上がり、通常の機能を損なうことなく共存させようという姿勢が見てとれます。
言うまでもないことですが、単純なサービス形態の変更ではなく、あくまでストレスフリーな共存とSnapchatユーザーの取り込みを前提に改善が行われているようです。
【広告主面】
個人的な見解ですが、広告主目線だとブランドアカウントをフォローしているコアファンへのエンゲージメントを高めるために利用することが一番効率的かと考えています。
通常のInstagram使用とは別軸の「何気ない日常」をテーマとしていることで、ブランドの裏側を見てもらえるチャンスとして使用できるかと思います。好きな俳優やアイドルのバックステージ動画を見たくなる心理と同じで、好きなブランドの裏側を見せることで接触回数を増やし、新規顧客獲得ではなく、ブランド好感度を高める役割を果たせるのではないでしょうか。Youtuberのセカンドチャンネルが人気であることと同じイメージです。
また、24時間消失機能で期間限定キャンペーンにチャレンジできることもメリットとしてあげられます。自動消失機能を逆手に取り、ECなどでの期間限定セールなど活用のは幅が広がりそうな予感です。「このStoriesがなくなるまでの間、20%オフで購入できます!」のような出し方で、テレビショッピングのように機能面を動画で訴求しながら、タイムセールスで購買欲を刺激するという流れをInstagram上で完了させてしまうことが可能かと思います。越境ECアプリで話題の「bolome(波羅蜜)」に近いスキームですね。
個人的な見解が多くなりましたが、Instagramに公式アカウントはあるけど、Snapchatの運用はどうしよう?と悩んでいたマーケターにとって、スムーズにトライ&エラーを行える今回のアップデートは、追い風になるかと想定しています。
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<ライター紹介>
サイバー・バズ 広告メディア事業部
インスタグラムマーケティング プランナー
塚本 星矢(Seiya Tsukamoto)
SNSに関わる広告代理事業を中心に、インフルエンサー施策やキュレーションメディア施策など、今話題のネットマーケティング施策を数多く運用しております。
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